最近、助けてくれた本たち
最近、助けてくれた本たち。
☆印はまだ読み途中。最後の作品以外、すべて森博嗣作品。
・『ヴォイド・シェイパ』
・『ブラッド・スクーパ』
・『スカル・ブレーカ』
・『フォグ・ハイダ』
・『マインド・クァンチャ』
・『素直に生きる100の講義』
・『「思考」を育てる100の講義』
☆『常識にとらわれない100の講義』
前半5冊は「ヴォイド・シェイパシリーズ」と呼ばれていて、時代小説とは少し違う感じの、剣豪の物語。小難しい漢字や独特の用語などはほどんど使われず(ここがメインではないからだと思う)、時代小説と言われるものを読んだことのない私でも抵抗なく読めた。
ハードカバーで買ってあったものを、海の日の3連休を利用して、一気読みした。理由は、とにかく仕事以外のことを考えたかったから。
あまり仕事の話はしたくないので、割愛。
休日にも仕事のことを考えてしまうようになったため、息抜きをしようと躍起になる、でもそれが逆に仕事のことを思い出させる要因になる、という状況を打破するために読書に没頭することにした。これが、正解だった。
「読書に没頭する」という手段も良かったと思うけれど、読書に選んだ本が大正解だった。ヴォイド・シェイパシリーズは、精神を静かに統一してくれた。
あまり上手く説明できないけれど、武道やスポーツをやっている人には分かってもらえるのではないかと思う。刹那を感じる瞬間がある。スローモーションのように目の前に現れる。頭がクリアになって、身体が自然と動くような。一瞬先の未来を確信する。静かな精神の世界。(これを文章で表せることの凄さ・・・。)
この剣豪の小説を読んで、中学と高校の部活を思い出した。そういえば、自分にもこんな瞬間があったな、と。なんとなく、その懐古が本来の自分のペースを取り戻すきっかけになったように思う。
最近読んだ本たちリストの後半3冊、100の講義シリーズも、森さんの本。こう言ってはなんだけど、たぶん、一般的に屁理屈と言われるようなことがたくさん書かれている。私はどちらかというと子供の頃から森さんのように(と言ってはなんだけど)屁理屈をこねるタイプだったから、こっちの方向からも、自分の思考回路を引き戻せたんじゃないかと分析中。
さらに、ヴォイド・シェイパシリーズに影響を受けて買ったのが最後の1冊。枡野さんは曹洞宗徳雄山建功寺住職の方。禅語を用いて「おだやかに、シンプルに生きる」考え方が書かれている。宗教のことは分からないけれど、精神の話はきっと、宗教に関係ないのだろう。素直に読んで学べば、本当に心おだやかに過ごせるようになる。
ひとつのミスだって複数の会社を巻き込む事態に繋がる可能性のある業務。プレッシャーばかりで、頭が常時パニックに陥っていたように感じる。「パニック状態で取り組んだところで仕事なんてできるはずがない」「リフレッシュしなきゃいい仕事はできない」そんな正論さえ届かなくなっていた頭が、少し解れた。本を読んだって状況は全く変わらないし、もっと言うとあと4ヶ月ほどは変わる予定がないのだけれど、なんだかもう少しやっていけるような気がしてきた。正確に言えば、作業を振られたとき、よく考えて、正解への道筋を導き出せる確率を上げられそうな気がしてきた。
そんなこんなで、上記、助けてくれた本たちでした。